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2007年1月11日(木)

産経新聞

SNSの利点備える Vox “主役”狙う次世代ブログ
文章、写真、動画ごとに公開範囲設定

揺らぐ安心感

「誰もが情報発信の担い手になれる」。インターネットの世界で個人にとって使い勝手のよい機能を提供したブログは、参加型を特徴とする「Web(ウェブ)2.0」という新しい潮流の中心となった。だが、ブログは不特定多数への情報発信となるため、心ない反応が返ってきたり、非難が集中して“炎上”の状態を招くなど、気軽に楽しめない部分があった。

これに対し、知り合いの紹介がないと会員になれない会員制のSNSが、ブログの“弱点”を保管するメディアとして急速に利用者を伸ばしてきた。会員以外の閲覧者から日記、名前、性別などの個人情報が見られないようにできる機能が、安心感を与えたためだ。 しかし、SNSも会員数が膨らむと「知り合いの知り合い」と不特定多数の閲覧に近くなり、情報漏洩が相次いだりと、安心感が揺らぎつつある。

閲覧者を選択

こうした状況に対応し、引用先をさかのぼって調べられるトラックバック機能を付けるなど、ブログの標準ともいえる製品を生み出した米シックス・アパート(カリフォルニア州)社は昨年、ブログとSNSの利点を併せ持つVoxを開発した。

Voxは、文章、写真、動画などコンテンツごとに、友人や全員などと公開する範囲を設定できる点が最大の特徴。コメントの受け付けも制御可能にするなど、不特定多数への情報配信によるストレスを緩和した。

例えば、結婚式の2次会の写真や記事をブログに書き込んだ場合、閲覧できるのは家族と友人だけにすることが可能だ。一般の閲覧者はコンテンツの存在さえ分からないという使い方ができる。

また、写真共有サイトのFlickr(フリッカー)、動画サイトYouTube(ユーチューブ)、電子商取引のAmazon(アマゾン)などとの連携も特徴だ。

これまで自分で撮影した写真のみを使っていた利用者は、フリッカー上にあるすべての写真やユーチューブ上の動画を、自分のブログ上で手軽に活用できるようになる。

携帯で利用可能

「ブログは基本的に変わっていなかった。これは大きな飛躍だ」。シックス・アパート日本法人の関信浩代表は普及に自信を示す。

Voxが狙うのはネットの中級から初心者で、開拓の余地がある層だ。携帯電話からの利用も可能で、それゆえ簡略な操作性を追及している。

メディアを利用した収入源も従来型のネット広告に加え、口コミ広告や企業の協賛を狙えるサービスなど複数を用意し、ブログサービスなど複数を用意し、ブログサービスのみで収益を上げることを目指す。2月にはライブドアも開始を予定しており、利用者育成型メディアは、進化の段階を迎える。

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