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2007年11月6日(火)
フジサンケイビジネスアイ
広く普及している画像フォーマット「JPEG」に、よりハイエンドな後継仕様を策定するための動きが、正式に進みつつある。
マイクロソフトの「HD Photo」プロジェクトを指揮し、このたびマイクロソフト・ライブ・ラブズが推進する「シードラゴン」イメージプロジェクトの指揮も引き継いだビル・クロウは、JPEGを標準仕様といて策定した「ジョイント・フォトグラフィック・エキスパーツ・グループ(JPEG)」に参加する多くの国々により、マイクロソフトのHD Photoフォーマットを、「JPEG XR」の名称で標準化することへの同意が得られたと語った。「XR」は、「eXtended Range」を表しており、新フォーマットでは、優れた色調範囲の拡張と豊富な広色域が特徴となっていることを示している。
クロウは「各国による投票が終り、承認がなされた。つまり、国際的なJPEG委員会によって、標準化に向けて前進するとの決定が下されたということだ。今後は、実際の標準策定作業のプロセスに入ることになる」と述べた。今月、神戸で開かれる会議で、このプロセスがスタートする予定だ。
「ウィンドウズ・メディア・フォト」という名称で、マイクロソフトの自社内の開発技術として生み出された画像フォーマットから、マイクロソフトと深くかかわることを好まない企業にとっても受け入れやすい、より中立的なフォーマットへと移行する上で、今回の動きは重要なステップとなる。
しかしながら、マイクロソフトにとっては、より広くHD Photoが受け入れられるようになるまで、一層辛抱強く待たねばならないことも意味している。標準化には「大抵は約1年を要する」と、クロウはコメントしている。
マイクロソフトのリッチ・メディア・グループでデジタル画像エバンジェリズム担当ディレクターを務めるジョシュ・ウェイスバーグは、待つ価値があると述べている。
ウェイスバーグは「わたしは、HD Photoに対するより多くの支持を得たいと思うと同時に、標準化されたバージョンの登場まで、人々は待つものだと考えるのが論理的であると考えている。標準化のプロセスを通過しないのであれば、われわれは、いまよりずっと強力に人々に支持するよう働きかけていくことになるだろう」と述べた。
マイクロソフトの説明によると、HD Photoは、従来のJPEGを比較して圧縮技術に優れ、カメラ内部での画像処理もサポートする。ウィンドウズ・ビスタでは標準で対応しているほか、マイクロソフトは、ロイヤルティーフリーかつ無料で技術利用できるソフトウエア開発キット(SDK)を提供する。
=敬称略