TOPICS
2007年6月1日(金)
フジサンケイビジネスアイ
米アップルと米グーグルの蜜月関係がクローズアップされてきた。
その一方、5月にはマイクロソフトと米ヤフーの経営統合の観測が欧米メディアを中心に一斉に報じられた。これらソフト企業とネット企業が関係を強化する流れは確実に強まりつつある。
グーグルのエリック・シュミットCEO(最高経営責任者)は昨年8月にアップルの取締役に就任。同氏を招き入れたアップルのスティーブ・ジョブズCEOは「アップル同様、グーグルも技術革新を重視する会社。シュミット氏の洞察と経験が今後のアップルに価値を与える」と最大限の称賛を送った。シュミット氏も「アップルは私が世界で最も称賛する会社のひとつ」と答えた。
両社の製品面での具体的な協力関係が表面化したのは今年1月で、アップルは自社が開発した次世代携帯電話端末「iフォン」にグーグルの地図検索機能を搭載すると公表。そして今年5月31日に、アップルの家庭用ネット動画再生機でグーグル子会社ユーチューブの配信動画が再生できる機能を搭載すると発表した。
アップルはパソコンや携帯音楽端末などのハードのほか、音楽配信事業などを手がけるものの、検索エンジンや広告収入が主体であるグーグルのビジネスとは相互補完できる部分も少なくない。
アップルとグーグルの急速な接近は、ソフト業界とネット業界の垣根をさらに低くする推進力になるのは間違いない。さらにはマイクロソフトとヤフー連合、アップルとグーグル連合が争うという図式が生まれる可能性も出てきそうだ。